運動時の音楽でパフォーマンスや気分が向上か

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運動時の音楽でパフォーマンスや気分が向上か

運動を長く続けるために必要なものは音楽かもしれない。適切な曲を選べば、パフォーマンスが向上する可能性さえあるようだ。そんな研究結果が、「Psychology of Sports and Exercise」9月号に掲載された。

米国の運動ガイドラインは、中等度から強度の有酸素運動を1週間に150分以上、または高強度の運動を1週間に75分以上行うことを推奨している。運動が好きではない人にとって、これはハードルの高い目標だろう。しかし、この10年の間に、運動中に音楽を聞くことが有効であることを示した研究が増えつつある。今回の研究も、スプリント・インターバル・トレーニング(SIT)の実施時にやる気の出る音楽を聞くことにより、運動を楽しむ気持ちだけでなく、パフォーマンスも向上する可能性があると結論付けている。

研究では、SIT中にポッドキャストを聞いた場合や、何も音声を聞かなかった場合に比べ、やる気の出る音楽を聞くと被験者のピークパワー発揮能力および心拍数が向上することが示された。また、音楽を聞いた場合、運動後の楽しさについての被験者の評価も高かった。研究論文の著者の一人である英ブルネル大学スポーツ・運動心理学教授のCostas Karageorghis氏は、「運動を続けられそうにない人や、すぐにやめてしまう人も、この方法なら楽しみながら続けられるかもしれない」と述べる。

プロのトレーナーであるPaige Cervantes氏によると、きついウエートトレーニングをする日でも、それに適した音楽を聞けば体の調子や楽しさが違ってくるという。「特にいつもより重いものを持ちあげることになると分かっているときは、激しめのロックミュージックを聞くとパフォーマンスが上がるのを感じた。ビートとギターの音を聞いていると、もっと重くても持ち上げられるという気分になって、少し興奮を覚えるほどだった」と同氏は話す。

運動に音楽を取り入れるのであれば、まずはテンポが120bpm程度で始まる曲を集めたプレイリストを探すことをKarageorghis氏は勧めている。このテンポは早歩きの速度に相当する。運動の強度を上げるにつれ、テンポは最大140bpm程度まで上げてもよい。「適当に音楽を選んでいる人に比べ、手間暇かけてプレイリストを作っている人の方が、運動をはるかに楽しんでいる。理想を言えば、2、3週間ごとにプレイリストを変えると新鮮さを維持することができる」と同氏は話す。ただし、音量には注意する必要があり、隣の人と支障なく会話できるくらいが適正音量であるとのこと。

Karageorghis氏はこれまでの研究で、最大心拍数の75%を超えるようなきつい運動でも、音楽を聞きながら行うと、何も聞かない場合に比べ、疲労は感じていても気分は向上することを明らかにしている。米サウスカロライナ大学アーノルド公衆衛生学部のRussell Pate氏は、気分に及ぼすこのようなプラスの作用の重要性を強調する。そして、「運動を毎日続けられるかどうかを左右する要因には、音楽以外にも家族や友人のサポートなどさまざまなものがあり、それがポジティブに働けば働くほど、翌日以降も運動を続けられる確率が高くなる」としている。(American Heart Association News 2019年10月15日)

American Heart Association News covers heart and brain health. Not all views expressed in this story reflect the official position of the American Heart Association. Copyright is owned or held by the American Heart Association, Inc., and all rights are reserved. If you have questions or comments about this story, please email editor@heart.org.

https://consumer.healthday.com/fitness-information-14/misc-health-news-265/aha-news-the-road-to-better-exercise-might-be-in-your-playlist-751259.html

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